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2018年3月31日 (土)

寛永の雅

328日 「寛永の雅」(サントリー美術館)
何を期待とか予想して行ったわけではないのだが、美術展のタイトルからイメージした内容とはずいぶん違った。
後水尾院を中心とした宮廷文化、遠州の美意識、仁清、探幽の作――日本の雅、知識はなくても静かな世界に触れることができた。
構成は
第一章 新時代への胎動―寛永のサロン
第二章 古典復興―後水尾院と宮廷文化
第三章 新たなる美意識―Ⅰ 小堀遠州
第四章 新たなる美意識―Ⅱ 金森宗和と仁清
第五章 新たなる美意識―Ⅲ 狩野探幽

古文書を見るといつも思うのだが、私は文字にその人の空気を感じる。後水之尾天皇の書では、古典文学を研究する天皇の姿を想像した。ちょっと興味深かかったのは源氏物語を収める箪笥(近江八景歌書箪笥)。源氏物語が古典復興の機運の中、大事にされていたことがわかる。

小堀遠州では、遠州が愛した茶道具、これらを実際に使っていたのだと思うと、私のようなガサツな人間にはわからないなりに、当時のその世界に魂が連れて行かれるような錯覚を覚えた。
仁清は御室窯を始めた人。1月に仁和寺と御室派の仏の展覧会を見たばかりで、「おお」と盛り上がったが、仁和寺の門前に窯を開いたというだけで、御室派の仏とは関係なさそう(?)。宗和の影響を受けた作品と宗和死後の作品で色調などが違うそうだが、それを意識して見なかった…。印象に残ったのは白釉円孔透鉢。丸い穴がいくつもあいていて、これはインパクト大だった。
茶碗は見るのは好きだが、鑑賞能力はない。だから、探幽のところに来て、ちょっとほっとした(と言って、絵画の鑑賞能力があるわけではない)。
探幽では、モチーフの極端に少ない「桐鳳凰図屏風」、右幅に三保松原、左幅に清見寺、中央に富士と三幅で一つの大画面を構成する「富士三保清見寺図」(まんまだね、作品名)が印象的だった。
寛永という一時代、そして主に京都の文化に焦点を当てたこの展覧会は、一つ一つの作品に解説がついていて、学芸員さんの研究に対する熱意が感じられた。
4
8日まで。

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