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2019年7月25日 (木)

七月歌舞伎鑑賞教室:「歌舞伎のみかた」「車引」「棒しばり」

7月9日 歌舞伎鑑賞教室(国立劇場大劇場)
今月は家のことでず~っと忙しくしていたら、あらら、もう千穐楽を過ぎてしまったわ。
190725kurumabiki 「歌舞伎のみかた」
太鼓の音で定式幕があき、ツケで新悟さんが花道より走って登場。七三で見得の後くだけた口調になったので笑いが起きた。先月と違って、やや急ぎ気味ではあるがオーソドックスに花道、黒御簾、ツケ、見得、義太夫節を説明。義太夫節では、床の御簾が上がるとどよめきが。2人1組で人物の心情を表すということで。「おなかがすいた、ご飯が食べたい」と…。
竹本、ツケ、黒御簾合せて立ち回りの演技があった。それが終わったところで2階席通路から「大和屋」の掛け声。玉太郎さんがかけたらしい。新悟さんに呼ばれ、玉太郎さんも舞台に上がる。ここからは2人で解説する。
「車引」はスクリーンを使って人物関係を説明し、写真撮影タイムとなった。アイホン用の望遠レンズ買おうかな…。
荒事の隈取で、松王丸は力強く堂々と、梅王丸は勢い、桜丸は若く正義感と優しさが表現されている、時平は悪い役なので青隈。衣裳には各人の花が描かれており、刀が長い。
などと説明していると、賀の祝の松王丸(坂東やゑ六)、梅王丸(坂東彌紋)が俵をもって喧嘩を始めた。オーバーな表現が面白いのだが、高校生にわかってもらえたかしら。
この後、新悟さんが引っこみ(桜丸の拵えに時間がかかるのかな)、玉太郎さん1人で「棒しばり」の解説をする。背景の松がおりてきて、松羽目の説明。舞台には所作台が置かれるが、これはすべりをよくするのと、足の音を響かせる。音楽の説明では長唄と三味線は上段に、鳴物は下段に並ぶ。
最後は新悟さんがスクリーンで手を振り、幕。
玉太郎さんは左近さんとダブルキャストなので、この日は解説・玉太郎、杉王丸・左近だった。

「車引」
意外にも全体として盛り上がらなかった。荒事の面白さ、車引の面白さがさほど感じられず、眠くなってしまった。松王丸・松緑、梅王丸・坂東亀蔵、桜丸・新悟で期待していたんだけど。短いだけに、「車引」って難しい演目なんだなあと思った。いや、歌舞伎にはやさしい演目なんてないのだろう。
「棒しばり」
こちらはとても面白かった。客席の反応もこちらはクスクス笑いもあり、「車引」より断然よかったと思う。松緑さんも亀蔵さんも、ウケを狙うようなオーバーな演技はせず、まっとうに丁寧に演じてちゃんと面白さを出している。松緑さんの身体の使い方もよかったし、亀蔵さんの踊りは以前に見た時素晴らしくよかったので(何の演目だっけ、そういうのを覚えていないのが自分でも悔しいし、ダメダメだ)期待していたが、期待に違わず、松緑さんといいコンビだった。松江さんも時平より曽根松兵衛のほうが断然合う。
<上演時間>「歌舞伎のみかた」25分(14:30~14:55)幕間20分、「車引」30分(15:15~15:45)、幕間25分、「棒しばり」40分(16:10~16:50)

190725amigasa 幕間に2階の小道具体験コーナーに行ってみた。ツケ、柝、波音、編笠、刀大小、差し金、扇など、歌舞伎で使われる小道具を実際に手に取ってみることができる。「車引」で使われている編笠が興味深かった。梅王丸と桜丸がかぶっているのを見てもわかるが、大きい!! 内側には頭の部分がはまるように輪っかがついていた。隙間からは案外よく外が見える。「棒しばり」の棒ももってみて、思ったより軽かったような気がするけれど、もう忘れてしまった。
こういう体験コーナーは歌舞伎に興味をもってもらうのに役立つと思う。もっとも、高校生以外の客たちも相当な関心をしめしていたけれど。

 

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